カジノディーラーが注目されている訳

世界共通の娯楽といえば、大半の方がカジノだと連想をなさるでしょう。
日本では2025年から全国各地にIRリゾート施設がオープンする予定です。
2000年以降、国内はインバウンド(訪日客)の需要が目覚ましく、2019年度は年間約8,000万人もの外国人観光客が訪れていました。
1億2,000万人しか総人口を抱えていない日本でありながら、全国にある名所や文化が高い注目を集めており、総人口の約80パーセントにあたる方が来日をされたわけです。
ところが、これらの観光客は約5日間程度しか滞在をしておらず、再び来日をなされないのが大半となっているのが実情に挙げられました。
その理由が、カジノという娯楽スポットがないと挙げている方ばかりで、政府では2012年にカジノ法案を制定して解禁を目指したというわけです。

日本とカジノの関係性

ここで簡単に、日本とカジノの関係性を解説していきましょう。
国内では基本的にギャンブルは禁止をされています。
これは戦後に取り決められた日本国憲法の第十四か条にも明記があり、国力を一定水準に保つためには、特殊な賭けごとで資金を得てはいけないという理由です。
第二次世界大戦の敗戦国であった日本なので、今後は戦争に携われないようにすることを戦勝国から指示をされたというわけです。
ただし例外もあり、それが競馬や競艇・競輪といった公営ギャンブルになります。
公営ギャンブルとは国が主導権を持っているのが特徴で、プレイヤーから集めた資金は必ず公共事業や福祉活動に投じられるものです。
個人の利益につながらないので憲法でも認められており、国内の決まった施設でのみ体験ができるというわけです。

パチンコは風営法が適応される娯楽に当たる

ここで疑問に感じる方もいるでしょうが、パチンコはギャンブルではないのかということでしょう。
パチンコに至っては風営法が適応される娯楽になり、実質的にはギャンブルではありません。
三店方式という特殊な換金方法を用いていて、2030年度以降はこの三点方式を撤廃して換金が出来ないようにすることも明らかになりました。
さて、先述したように2025年に国内の計20か所にIRリゾート施設が誕生しますが、当初はインバウンド需要を高めるためだけの施設だと言われていました。
ところが2019年からは、国民も利用できる総合エンターテインメントにすると新内閣が表明をしたことで、ある職業に注目が集まっています。
その職業とは「カジノディーラー」で、2021年1月時点で国内に計40の専門学校も誕生しているほどです。

カジノディーラーは公務員として採用をされる

なぜカジノディーラーが人気を集めているのか、その答えは公務員として採用をされるからでしょう。
IRリゾート事業は第三セクターの運営となるため、民間企業が自由に参入することはできません。
必ず各自治体がカジノとホテルなどの複合施設の経営権を握るため、そこで働く方たちは地方公務員となるわけです。
施設では多種多様な職種の方が活躍をして、維持をなさるでしょう。
清掃からホテルのフロント係・警備員などに分かれますが、カジノディーラーが特に各施設の成功のカギを握っていると言っても言い過ぎではありません。
少しカジノディーラーの概要に触れていきますが、カジノでゲームの進行役を担うのがこの職の方です。
ポーカーやルーレット・ブラックジャックといったテーブルゲームの進行役でもあり、施設にとっては保有している資金の増減を司る人物にもなります。
アメリカのラスベガスにあるカジノでは、計30のランク分けをディーラーになされており、トップのS級であれば年間約200万ドル、日本円で2,000万円もの報酬を受け取っている方もいるほどです。
それだけ腕前が将来手にする年収を左右しており、施設にとって如何に重要な人物なのかがわかるでしょう。

日本での年収は約900万円前後が相場

日本ではまだカジノの存在を詳しく知っていない方が多いものの、若い方はカジノディーラーという職業をリサーチして注意を払っているわけです。
実際に専門学校に通われている方も多く、国際ライセンスを既に取得をして就職に備えています。
日本で用意されるポジションは地方公務員となる予定なので、年収は約900万円前後が相場です。
アメリカとはスケールは異なりますが、将来的には安定している職業になるのは明確でしょう。
その理由は、ディーラーは肉体労働とは異なり、カジノゲームを進行するための腕前さえあれば良いからです。
今までから世界各地で実際にカジノを経験なさっていれば、よくご存知でしょう。
実働時間は6時間程度で、受け持っているテーブルでプレイヤーが訪れるのを待つだけです。
各種ゲームで導き出される結果はプレイヤーが勝ったとしても、それは完全確率なのでディーラーには何ら責任を問われることもありません。
いわば、ゲームを楽しんでいるだけで公務員というポジションが手に入り、毎年900万円もの給与を手に出来るわけです。
これがカジノディーラーという職業が注目されえいる所以です。