阪神タイガースの黄金時代と選手を紹介

阪神タイガースはセントラル・リーグに所属するプロ野球球団の1つで、兵庫県西宮市にある阪神甲子園球場を本拠地としています。
読売ジャイアンツに次ぐ歴史があり、1935年に大阪タイガースとして創設されました。
現在は、阪神電気鉄道の子会社である株式会社阪神タイガースが運営を行っています。

1985年にリーグ優勝を果たす

阪神タイガースの黄金時代といって真っ先に思い浮かぶのは、1985年のリーグ優勝を果たした年ではないでしょうか。
バース・掛布・岡田が、ジャイアンツの槙原寛己からバックスクリーンに連続してホームランを放ったのが記憶に残っている人も多いと思います。
この年、前評判はあまり高くはありませんでした。
先発投手の駒が揃わず、投手力に不安があったためです。
しかし、その弱点を補って余りある打線はニューダイナマイト打線と呼ばれ、豪打を振るいました。
その立役者がクリーンナップを務めたランディ・バースと掛布雅之、岡田彰布の2人です。
開幕ダッシュに成功し、連敗を喫して首位から陥落したこともありましたが、激しい優勝争いを制し21年ぶりのリーグ優勝を果たしています。
また、ランディ・バースは、この年に三冠王を獲得しました。
日本シリーズでは西武ライオンズとの対戦となりましたが、4勝2敗で見事日本一に輝いています。

星野仙一が監督を務めた2003年に再び優勝する

その後、最下位に低迷したこともあり、なかなかリーグ優勝にはつながりませんでした。
阪神タイガースが再び優勝するのは、日本を代表する闘将・星野仙一が監督を務めた2003年のことです。
今岡・金本・桧山・アリアス・赤星といった強力打線に加え、20勝を挙げた井川などによる投手陣の活躍もあって開幕から快進撃を続けます。
セ・リーグ最速となるマジックを点灯し、後半は失速したこともありましたが9月18日にはリーグ優勝を果たしました。
読売ジャイアンツに勝ち越したのも、18年ぶりのことです。
日本シリーズでは福岡ダイエーホークスと対戦しましたが、残念ながら3勝4敗で敗れ日本一は逃しています。

2005年にもリーグ優勝を果たす

それから2005年にもリーグ優勝しており、投手陣の活躍が光った年でした。
ジェフ・ウィリアムス・藤川球児・久保田智之の3人はJFKと呼ばれ、3人の継投は勝利の方程式と言われるようになります。
この3人を中心に投手陣は驚異的な防御率を誇り、優勝に大きく貢献しました。
この年からセントラル・リーグとパシフィック・リーグの交流戦が開始しましたが、交流戦で首位に立つとそのまま独走し優勝しています。
今岡はこの年、球団記録となる147打点を挙げました。
これは打点王に輝く数字です。
それから金本も好調な打撃をシーズンを通して維持し、MVPを獲得しています。
それから規定投球回数には達していませんが、下柳剛は最多勝の活躍を見せました。
赤星も5年続けて盗塁王を獲得するなど、投・打・走すべてがかみ合った一年となったといえるでしょう。
ただし、日本シリーズでは千葉ロッテマリーンズと対戦しましたが、リーグ戦で好成績を残した投手陣が崩壊し一勝もすることなく破れています。

阪神タイガースを代表する選手

ランディ・バース

阪神タイガースを代表する選手を挙げると、まず助っ人として活躍したランディ・バースがいます。
1983年から1988年まで在籍し、史上6人目の三冠王達成者となりました。
バースは2度三冠王を達成しており、阪神に限らず日本では最強の助っ人と呼ばれています。

井川慶

それから井川慶もタイガースを代表する選手の一人です。
2003年と2005年にはエースとして活躍し、チームをリーグ優勝へと導きました。
20勝を挙げたのは、1999年の上原浩二以来のことです。
それから2004年にも広島カープ戦で、ノーヒットノーランを達成しています。
それからメジャーリーグに挑戦しヤンキースに入団しましたが、思うような成績は残せませんでした。

新庄剛志

また、記憶に残る選手として新庄剛志もいます。
明るくユニークなキャラクターが魅力で、記録よりも記憶に残る選手と言われています。
亀山務と共に亀新フィーバーを巻き起こし、ファンから絶大な人気を誇りました。
特に若い女性ファンが多く、注目されていました。
読売ジャイアンツとの首位攻防戦で敬遠球を打ってサヨナラ安打にする等、特に話題性には事欠きません。
突然引退宣言をするなど、世間を騒がせたことも沢山あります。
ゴールデングラブ賞を受賞するなど守備にも定評があります。
メジャーリーグのニューヨークメッツに入団し活躍しました。

ジャイアンツとの試合は伝統の一戦と言われる

阪神タイガースは、熱狂的なファンが多いことでも知られています。
ピンストライプのユニフォームは、多少のデザインの変更はあるものの球団の設立当初から変わっていません。
左袖には虎のマークが施されています。
ファンのことを虎党ということもあり、負けた時には大声で野次が飛ぶのも特徴です。
歴史ある球団といえば読売ジャイアンツなので、ジャイアンツとの試合は伝統の一戦と言われることもあります。
そのためファンの応援にも熱が入ります。